共同通信 元ソウル支局長2人が5700万円余り着服で懲戒解雇

共同通信社は、外信部次長2人がそれぞれソウル支局長だった時期に支局の運営資金をウォンに両替する際、実際より低い為替レートで本社に報告し、差益合わせて5700万円余りを着服していたとして、8日付けで2人を懲戒解雇の処分にしたと発表しました。

懲戒解雇の処分を受けたのは、共同通信社のソウル支局で2012年から2018年まで支局長を務めていた50代の外信部次長と、そのあと去年まで支局長を務めていた後任の40代の外信部次長の2人です。

共同通信社によりますと、2人はソウル支局長だった時期に本社から毎月送金される支局の運営資金をウォンに両替する際、実際より低い為替レートで本社に報告し、差益合わせて、およそ6000万円を得ていたということです。

去年、40代の次長が帰国したあと発覚し、社内で調査を進めていました。

着服と認められた全額およそ5780万円はすでに返還されているため、警察に被害届は出さない方針だということです。

また、当時の外信部部長と財務部長ら4人を戒告の懲戒処分としたほか、水谷亨社長ら役員と元役員合わせて5人の報酬の一部を返上するとしました。

共同通信社は「これまで以上に職員の規範意識を高め、ガバナンス強化に努めてまいります」としています。