ホンダ 113万台余のリコール届け出 燃料ポンプの不具合で

燃料ポンプの不具合でエンジンが止まるおそれがあるとして、自動車メーカーのホンダは26車種、113万台余りのリコールを国土交通省に届け出ました。これらの燃料ポンプは自動車部品メーカーのデンソーが製造したもので、同じ不具合でのリコールは国内では、合わせて382万台に上っています。

リコールの対象は、2017年6月から2020年9月までに製造されたホンダの「NーBOX」や「フィット」など26車種で、合わせておよそ113万8000台です。

国土交通省によりますと、これらの車では燃料ポンプ内の部品が変形してポンプが動かなくなり、最悪の場合、走行中にエンジンが止まるおそれがあり、これまでに不具合の報告が422件あるということです。

ホンダは準備が整いしだい、全国の販売店で部品の交換を無料で行うとしています。

これらの燃料ポンプはデンソーが製造したもので、同じ不具合でのリコールは国内では、今回を含め、2020年以降、自動車メーカー8社の合わせて382万7000台余りに上っています。

このほか、交換用の燃料ポンプ6900個余りもリコールの対象となっています。

デンソーは「ご心配とご迷惑をおかけしておわび申し上げます。自動車メーカーが判断したリコールに対し迅速に対応します」とコメントしています。

また、ホンダは2018年7月から去年9月までに製造された「フィット」など14車種でブレーキペダルが重くなるおそれがあるとして、53万2000台余りの改善対策を届け出ました。

これまでに、12件の不具合の報告があるということです。

改善対策は国の安全基準は満たしているものの、安全性に問題がある場合に国に届け出る制度で、ホンダは準備が整いしだい、全国の販売店で部品の交換を無料で行うとしています。