“世界一大きな花” 13年ぶりに開花 東京 小石川植物園

世界でもっとも大きな花の1つと言われるインドネシア原産の「ショクダイオオコンニャク」が都内にある植物園で8日朝、13年ぶりに開花し、多くの人でにぎわっています。

「ショクダイオオコンニャク」はインドネシア西部にあるスマトラ島の熱帯雨林が原産のサトイモ科の植物で、花などが集まってできた「花序」と呼ばれる部分が大きいものでは高さ3メートルを超え、世界でもっとも大きな花の1つと言われています。

東京 文京区にある東京大学の研究施設、小石川植物園が温室で栽培している「ショクダイオオコンニャク」は11月から急成長し、8日朝、植物園の担当者が花を包んでいる「仏炎苞」と呼ばれる部分が開き、開花したのを確認しました。

開花すると腐った魚のような強烈なにおいを放ち、花粉を運ぶ虫をおびき寄せるとされています。

この植物園では2010年7月に別の株が花をつけていて、園内で開花が確認されるのは13年ぶりだということです。

植物園には大勢の人が訪れ、においを嗅いだり、写真を撮ったりしていました。

13年前にも植物園を訪れたという40代の会社員の女性は「前回とは違ってすごく大きいです。花という感じがしなくて迫力があって、びっくりしました」と話していました。

小石川植物園の元園長で、東京大学名誉教授の邑田仁さんは「花が見られるのはだいたい2日程度なので、ぜひこの機会に見に来ていただきたい」と話していました。

小石川植物園の「ショクダイオオコンニャク」は前回は2010年7月に平成3年以来、19年ぶりに花をつけました。

このときは夏休み中ということもあって、子どもたちなどが大勢詰めかけ、開園前から長い列ができるなど混雑しました。

このときの花は高さが1メートル50センチほどでしたが、今回は50センチ大きい2メートルほどと一回り大きな花をつけた形となりました。