11月の景気ウォッチャー調査 現状を示す指数は横ばい

働く人に景気の実感を聞く先月の景気ウォッチャー調査は、外国人旅行者による消費が好調な一方、物価上昇の影響で販売の減少も見られることから、景気の現状を示す指数は前の月から横ばいとなりました。

内閣府は働く人たち2000人余りを対象に毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数として公表しています。

先月の調査では、景気の現状を示す指数が49.5となり、前の月から横ばいでした。

調査の中では、
▽近畿地方の百貨店から「円安の影響もあって外国人旅行者向けの高級ブランド品や時計の売り上げが伸びている」という声が寄せられた一方、
▽中国地方の家電量販店からは「商品の単価は上がっているが、販売量が落ち込んでいる」といった声があがっていました。

こうしたことから、内閣府は「景気は緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる」という見方を維持しました。

また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は、前の月よりも1.0ポイント高い49.4と、4か月ぶりの上昇となりました。