千葉“アンデルセン公園” 止まった風車の羽根 修理し取り付け

千葉県にある「ふなばしアンデルセン公園」では、シンボルの風車が5年間、止まった状態になっていて、8日、デンマークから呼び寄せた職人などが修理した羽根を取り付ける工事を行いました。

「ふなばしアンデルセン公園」は、東京ドームおよそ8個分の広さがある船橋市の公園で、アンデルセンの故郷、デンマークのオーデンセ市と姉妹都市であることから、童話の風景をイメージした建物や広場が設けられています。

このうち、30年近く前に建設された「粉ひき風車」は、公園のシンボルとして親しまれていますが、老朽化のため5年前から羽根が止まった状態が続いています。

市によりますと、来園者から「回転する様子が見たい」という声が数多く寄せられ、市は今年度1億3000万円余りの予算を計上し、建設にも携わったデンマークの職人を呼び寄せて改修を進めています。

8日は、修理を終えた長さ11メートル余りの木製の羽根をクレーンを使って屋根に取り付ける作業が行われていました。

息子と訪れた40代の男性は「貴重な作業を見ることができてうれしいです。また動き出すのを楽しみにしています」と話していました。

風車職人のミケール・ジョン・イェンセンさんは「問題なく羽根がついてほっとしています。日本とデンマークの友好のあかしの風車が回る様子をぜひ見てほしい」と話していました。

改修は来年3月まで行われ、そのあと再び羽根が回り始める予定です。