甲府市役所の外壁に車突っ込む 運転の高齢男性けが 操作ミスか

8日昼前、甲府市役所の外壁に90代の男性が運転する車が突っ込む事故がありましたが、この男性のほかにけが人はいませんでした。警察は市役所の駐車場から出ようとして運転操作を誤ったとみて詳しい状況を調べています。

8日午前11時50分ごろ、甲府市役所の庁舎東側の外壁に車が衝突しました。

警察によりますと、車は市役所の駐車場からバックして出ようとしていたところ、建物の一部にぶつかり、その後、前へ急発進して外壁に衝突し、止まったとみられています。

この事故で、車を運転していた甲府市に住む90代の男性が頭に軽いけがをしました。

車が衝突したのは庁舎1階の「市民活動室」で、窓ガラスが割れるなどの被害が出ましたが、市役所の利用者や職員などが事故に巻き込まれる被害はありませんでした。

事故の直後、駆けつけた警察官に対して男性は、「アクセルとブレーキを踏み間違えたかもしれない」と説明したということです。

警察は男性が運転操作を誤ったとみて当時の詳しい状況を調べています。

事故を目撃した男性「ドーンというすごい音だった」

事故が起きた当時、甲府市役所の駐車場で車の誘導などをしていた警備員の男性は、NHKの取材に対して「車は障害者用の駐車スペースからバックしたあと、一度、壁にぶつかり、その勢いで正面から再度、ぶつかった。かなりのスピードが出ていてブレーキは一度もかけていなかったと思う。ドーンというすごい音だった」と話していました。

警備員の男性によると、事故が起きた時間帯の現場付近は昼の休憩に入る人たちが多く行き交い、事故直後の周辺は騒然としていたということです。