生命保険大手 異業種の企業買収の方針を発表 収益基盤を強化へ

人口減少によって国内の保険市場の縮小が見込まれる中、生命保険大手の日本生命と第一生命ホールディングスが相次いで異業種の企業を買収する方針を発表しました。さらに住友生命も健康分野のビジネスを展開するベンチャー企業を買収し、収益基盤の強化をはかっています。

生命保険業界では
▽日本生命が先月28日に介護事業最大手の「ニチイ学館」の親会社を買収すると発表したほか
▽第一生命ホールディングスも7日、福利厚生事業を手がける「ベネフィット・ワン」に対してTOB=株式の公開買い付けを行ったうえで、将来的に完全子会社化する方針を明らかにしました。

こうした中、住友生命は、生活習慣病の予防サービスを展開する名古屋市のベンチャー企業「PREVENT」を8日までに買収しました。

生命保険大手各社は国内の保険市場の縮小によって、主力の生命保険ビジネスが伸び悩んでいることに危機感を強めていて、成長が見込めると判断した新たな分野に積極的に参入することで、収益基盤の強化をはかっています。