北海道 富良野 観光バスなど車3台絡む事故 外国人など8人けが

8日午前8時40分ごろ、北海道富良野市山部東23線で国道を走っていた大型トレーラーの荷台部分が対向車線にはみ出して乗用車と接触し、さらにこの乗用車の後ろを走っていた観光バスと衝突しました。

この事故で、観光バスに乗っていた60代の運転手の男性が手と足の骨を折る大けがをしたほか、台湾とオーストラリアから訪れていた子どもを含む乗客6人が軽いけがをしたということです。

また、最初にトレーラーに接触した乗用車を運転していた66歳の男性も軽いけがをしました。

バスの運行会社によりますと、観光バスは8日朝、北海道占冠村のトマム地区にあるホテルを出て富良野市内のスキー場を経由し、旭川市へ向かう途中だったということです。

警察によりますと、現場は片側1車線の直線道路で、当時路面は雪が車のタイヤで踏み固められた「圧雪アイスバーン」の状態だったということです。

警察はトレーラーがスリップして荷台部分が対向車線にはみ出したとみて、事故の詳しい原因を調べています。

当時の状況について、乗用車を運転していて事故に巻き込まれた北海道南富良野町の66歳の男性は「対向車線から来たトレーラーの運転台が左右に振れ始めたと思ったら、後ろの荷台部分がいきなり目の前に飛び出してきて、避けられずぶつかってしまった」と話していました。

そのうえで「観光バスは事故の衝撃で運転席の部分がつぶれたため、運転手は身動きがとれず救助を待っていた。バスの乗客には子どももいて、鼻血が出たり頭をぶつけたりしたようだ」と話していました。