“大麻グミ”類似成分入り商品扱う全国の店舗に立ち入り検査

食べた人が相次いで体調不良を訴えたいわゆる「大麻グミ」をめぐっては、グミに含まれていた成分が指定薬物に追加され、今月から販売などが禁止されています。こうした中、厚生労働省の麻薬取締部が、指定された成分に近い別の成分が入った商品を扱う全国各地の店舗に対しても、健康被害を広げるおそれがあるとして立ち入り検査などを行っていたことが分かりました。

大麻に近い「HHCH」という成分が入ったグミ、いわゆる「大麻グミ」をめぐっては、食べた人が体調不良を訴えて救急搬送されるなどのケースが相次いだことから、厚生労働省が「HHCH」を医薬品医療機器法に基づく指定薬物に追加し、今月2日から「HHCH」入りの商品の販売などが禁止されています。

しかし、その後も「HHCH」に近い「HHCP」など、類似の成分を含んだ商品が店舗やインターネットで販売されていて、厚生労働省の麻薬取締部は、健康被害につながるおそれがあるとして、8日までに「HHCP」などの成分が入った商品を扱う東京 新宿の販売店など全国各地の店舗に立ち入り検査を行い、販売停止命令を出していたことが関係者への取材で分かりました。

厚生労働省は「HHCP」など類似の成分についても、早ければ年明け以降にまとめて指定薬物に追加し、規制対象とする方針を示しています。