財務省が発表した国際収支統計によりますと、ことし10月の日本の経常収支は2兆5828億円の黒字となりました。
経常収支の黒字は9か月連続で、黒字額は統計が比較できる1985年以降で10月としては最も大きくなりました。
原油やLNG=液化天然ガスなどエネルギー価格が去年の同じ月と比べて下落し、「貿易収支」の赤字額がおよそ4分の1に縮小したことが主な要因です。
また、日本企業が海外の子会社から受け取った配当や、債券の利子などの収支状況を示す「第一次所得収支」は3兆508億円の黒字で、去年の同じ月より3244億円増えました。
海外の金利上昇で企業が保有する債券の利子による収入が増加したためで、「第一次所得収支」は、10月としては比較可能な1985年以降で最も大きくなりました。
10月の経常収支 9か月連続黒字 エネルギー資源価格の下落で
日本が海外との貿易や投資でどれだけ稼いだかを示すことし10月の経常収支は、9か月連続の黒字となりました。原油などエネルギー資源の価格が去年に比べ下落したことが主な要因です。