7-9月のGDP改定値 伸び率 年率換算でマイナス2.9%に下方修正

ことし7月から9月までのGDP=国内総生産の改定値は、実質の伸び率が年率換算でマイナス2.9%と、先月発表された速報値から0.8ポイント下方修正されました。

内閣府が発表したことし7月から9月までのGDPの改定値は、物価の変動を除いた実質の伸び率が前の3か月と比べてマイナス0.7%でした。

これが1年間続いた場合の年率に換算するとマイナス2.9%となり、先月15日に発表された速報値から0.8ポイント下方修正されました。

GDPの伸び率がマイナスとなるのは4期ぶりとなります。

下方修正の主な要因は、
▽GDPの半分以上を占める「個人消費」で、最新の統計で食料品や衣服の販売が減少したことなどを反映し前の3か月と比べた伸び率がマイナス0.2%と、速報値からマイナス幅が拡大しました。

▽「住宅投資」もマイナス0.5%に引き下げられました。

一方、
▽企業の「設備投資」は最新の統計を反映しマイナス0.4%と、0.2ポイント引き上げられました。

また、
▽モノやサービスの輸出はプラス0.4%、
▽輸入はプラス0.8%で、
輸出から輸入を差し引いた「外需」はGDPを押し下げました。