社会

妻子3人殺害の福岡県警元警察官 死刑確定へ 最高裁上告退ける

6年前、福岡県小郡市で妻と2人の子どもを殺害した罪に問われ、無罪を主張していた元警察官について、最高裁判所は「3人の生命を奪った結果は重大だ」として被告側の上告を退ける判決を言い渡し、死刑が確定することになりました。

福岡県警察本部の通信指令課の巡査部長だった中田充被告(45)は、6年前、小郡市の自宅で
▽38歳の妻
▽小学4年生の長男(9)
▽小学1年生の長女(6)の3人を
首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われました。

被告側は「第三者による犯行の可能性がある」などと無罪を主張しましたが、1審と2審は死刑を言い渡し、被告側が上告していました。

8日の判決で最高裁判所第3小法廷の長嶺安政裁判長は「被告が3人を殺害した」と認めたうえで「3人の生命を奪った結果は重大で、生命を軽視する態度が甚だしい」と指摘しました。

そのうえで「被告は自身の罪と向き合う姿勢を示さず、反省の情はうかがえない。刑事責任は極めて重大だ」として、上告を退け、死刑が確定することになりました。

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