中国 11月輸入額 2か月ぶりマイナス 国内需要の停滞浮き彫りに

中国の先月の輸入額は、去年の同じ月と比べて0.6%減少し、2か月ぶりにマイナスとなりました。新型コロナの感染が再拡大していた去年を下回ったことで、国内需要の停滞が改めて浮き彫りになりました。

中国の税関当局が7日発表した先月の貿易統計によりますと、輸入額はドル換算で去年の同じ月と比べて0.6%減少しました。

マイナスは2か月ぶりで、原油のほか自動車部品などが減ったことが主な要因です。

輸入額は、10月に8か月ぶりにプラスとなりましたが、再びマイナスに転じました。

比較の対象となる去年11月は、新型コロナの感染が再拡大し、厳しい行動制限が実施されていた時期ですが、それを下回ったことで不動産市場の低迷の長期化などを背景にした国内需要の停滞が改めて浮き彫りになりました。

一方、輸出額は、新型コロナの影響で大きく落ち込んでいた去年の同じ月と比べて0.5%増加し、7か月ぶりにプラスに転じました。