米大統領選 共和党 4回目の討論会 トランプ氏との違いアピール

来年のアメリカ大統領選挙に向けて野党・共和党の4回目の候補者討論会が開かれました。党の候補者選びの初戦が来月に迫る中、各候補者が党の最有力候補のトランプ前大統領との違いをアピールしました。

来年秋の大統領選挙に向けて、共和党の主要候補が参加する4回目の討論会が6日、アメリカメディアの「ニュースネーション」の主催で、南部アラバマ州で開かれました。

討論会には、世論調査などを踏まえて絞り込まれた4人の候補者が参加しましたが、党の最有力候補のトランプ前大統領は4回連続で欠席しました。

共和党支持層を対象にした世論調査の支持率の平均で、2番手につけるフロリダ州のデサンティス知事は現在、77歳のトランプ氏の年齢について問われたのに対し「この国を前に進めることができる次世代のリーダーを選ぶ時だ。80歳に近い人物を党の候補者にするべきではない」と述べ、45歳の自分こそ大統領候補にふさわしいとアピールしました。

また、世論調査で3番手のヘイリー元国連大使は「トランプ氏は共和党に混乱をもたらしたが、それでは民主党に勝てない。私は、もめ事とか復しゅうではない、違ったやり方で臨む」と強調しました。

ただ、共和党内では、トランプ氏が世論調査の平均でデサンティス氏らを45ポイント以上引き離し、優位な状況を維持しています。

共和党の候補者選びの初戦となる中西部アイオワ州の党員集会は来月15日に予定されていて、各候補者はトランプ氏との差を縮めようと違いをアピールした形です。