国際宇宙ステーションつなぎイベント 最初の打ち上げから25年

国際宇宙ステーションの最初のパーツが宇宙に打ち上げられてから25年を迎えたことを記念して、イベントが行われ、滞在中の宇宙飛行士が国際協力の重要性を訴えました。

地球上空およそ400キロを周回している国際宇宙ステーションは、1998年に最初のパーツが打ち上げられて組み立てが始まり、2000年からは宇宙飛行士が滞在を開始していて、これまでに21か国からおよそ270人が訪れています。

組み立ての開始からちょうど25年を迎えた12月6日、滞在中の宇宙飛行士と地上をつないだイベントが行われました。

この中でアメリカの飛行士が「私たちは国籍や背景が異なり、独自の視点を持っています。そして互いに協力することで、あらゆる困難に対して強くなれました。だからこそ宇宙ステーションを25年間、維持できたのです」と話し、国際協力の重要性を強調しました。

また、「地球に戻ったあとで一番伝えたいことは」という質問に対し、日本の古川聡飛行士が「宇宙ステーションから見た地球は美しく、この母なる惑星を大切に育む必要があると認識したことです」と答えていました。

国際宇宙ステーションをめぐっては、アメリカが2030年まで運用期限を延長することを提案していて、日本もこれに同意しています。