首相 “旧統一教会との面会 当時誰かは承知せず 認識は不変”

4年前に行ったアメリカの元下院議長との会談をめぐり、岸田総理大臣は、旧統一教会関係者が同席していなかったか元議長側に確認を試みているとする一方、確認されたとしても、当時は誰かを承知していなかったとの認識は変わらないと説明しました。

岸田総理大臣が、自民党の政務調査会長を務めていた4年前に行われたアメリカのギングリッチ元下院議長との会談をめぐっては、元下院議長が、当時、旧統一教会の友好団体の日本組織のトップらが同席していたことを認めたと朝日新聞が報じました。

これについて岸田総理大臣は7日午前、記者団に対し「ギングリッチ氏に確認すべく接触を試みている。ただ、たとえそれによって、同行者に旧統一教会の関係者がいたとしても、誰かを承知していないとの認識は変わらない」と述べました。

そのうえで「同行者に関係者がいたことをもって、旧統一教会と関係を持っていたとの指摘はあたらない」と述べました。

また記者が「元議長は『面会手配は教団の友好団体側が行った』と説明している」と事実関係をただしたのに対し、「当時の面会記録や関係者にあたって確認しているが、指摘のような点は確認されていない。あくまでもギングリッチ氏との面会が申し込まれ、元外務大臣の立場で会った」と述べました。

立民 長妻政調会長「国民の信頼得られず」

立憲民主党の長妻政務調査会長は、記者会見で「当時、旧統一教会の関係者だと知らずに面会していたとしても、今の時点では確認すれば分かるはずだ。それさえもごまかすのは悪質ではないか。岸田総理大臣の説明では国民の信頼を得られない。正直に説明したほうがいいのではないか」と述べました。