楽天グループ 楽天銀行株の売却額606億円と発表 財務改善へ

楽天グループは、子会社の楽天銀行の株式の一部を売却する計画について価格などの条件を決定し、売却額は606億円になると発表しました。携帯電話事業の不振で赤字が続くグループの財務の改善につなげるねらいです。

楽天グループは、子会社の楽天銀行について保有する株式の一部を海外市場で売却することを決め、7日、価格などの条件を決定したと発表しました。

それによりますと、1株当たり2470円の価格で2455万株を売り出し、売却額は合計で606億円になるということです。

楽天グループによる株式の保有比率は、売却前の63%余りから売却後に49%余りに低下しますが、実質的な経営権を持つグループの連結子会社になるということです。

会社は、携帯電話事業で基地局建設のための投資がかさんでいることなどから、去年の決算まで4年連続で最終赤字が続いているうえ、来年からは多額の社債の償還を控えています。

今回の株式売却で調達する資金は主に社債の早期返済に充てるとしていて、財務の改善が引き続き課題となっています。