安室奈美恵さんの“消印”プロジェクト寄付金 児童養護施設に

歌手の安室奈美恵さんが最後にライブを開いた沖縄県宜野湾市で、郵便物に安室さんが描かれた消印を押すプロジェクトが行われています。「引退しても沖縄に貢献したい」という安室さんの意志を受けて、このプロジェクトの寄付金が県内9つの児童養護施設に贈られました。

郵便物に安室さんが描かれた消印を押して配達するこのプロジェクトは、安室さんの願いである「沖縄の子供たちの未来の為に」を実現させることをコンセプトに、宜野湾市や日本郵便沖縄支社などが行っています。

6日は、プロジェクトで得られた寄付金の贈呈式が、安室さんを記念するポストが設置されている宜野湾マリン支援センターで行われました。

式ではまず宜野湾市の松川市長が「安室奈美恵さんの強い思いを受けて始めたプロジェクトでの寄付金で、環境の厳しい子どもたちの明るい未来に少しでもお手伝いできればと思います」と述べて、県内9つの児童養護施設の代表たちにあわせて100万円を贈りました。

児童養護施設を代表して、那覇市にある石嶺児童園の上原裕園長が「コロナ禍で隔離生活やさまざまな制限があるときには、このプロジェクトで希望や励ましをもらいました。いただいた寄付は子どもたちの成長に役立てるよう使わせていただきます」と感謝のことばを述べました。

プロジェクト開始以降の寄付金はこれで500万円になり、宜野湾市などは今後もこの取り組みを進めていくことにしています。