9月の生活保護申請件数 前年同月比1.3%増 9か月連続前年比↑

2023年9月の生活保護の申請件数が6日に公表され、全国で2万1000件余りと、2022年9月と比べて1.3%増えました。前の年の同じ月を上回るのは9か月連続です。

厚生労働省によりますと、2023年9月に申請された生活保護の件数は全国で2万1644件で、2022年9月に比べて276件、率にして1.3%増えました。

生活保護の申請件数は2023年に入って9か月連続で前の年の同じ月を上回っています。

また、2023年9月に新たに生活保護の受給を始めたのは1万8803世帯で、2022年9月に比べて2.2%増えました。

生活保護を受給している世帯は全国で165万1187世帯です。

特に単身の高齢者世帯が多く、84万2521世帯と、全体の51.3%を占めています。

厚生労働省は「新型コロナが感染拡大した2020年を境に、生活保護の申請件数は全体として増加傾向に転じていて、貯蓄が減るなどしていたことが現在も国民生活に影響を与えている可能性がある。生活に困っている人はためらわずに自治体の窓口に相談してほしい」としています。