ナイジェリア 軍の無人機が誤って村を攻撃 少なくとも85人死亡

アフリカ西部のナイジェリアで3日、軍の無人機が誤って村を攻撃し、少なくとも住民85人が死亡しました。地元の知事はテロリストなどを標的にしていた無人機が誤って村を攻撃したと明らかにし、ティヌブ大統領は原因について調査を始めるよう指示しました。

AFP通信などによりますと、ナイジェリアの北西部カドゥナ州で3日、軍の無人機が村を攻撃し、住民少なくとも85人が死亡し、66人がけがをしたということです。

カドゥナ州のサニ知事は「今回の攻撃はテロリストなどを標的にしていた」として、誤って村を攻撃したものだと明らかにしました。

大統領府は声明で、非常に不幸で痛ましい事故だとして、ティヌブ大統領が原因について調査を始めるよう指示したということです。

ナイジェリアでは武装集団の襲撃や攻撃が相次ぐなど、治安の悪化が大きな課題となっていて、軍は武装集団などに対する掃討作戦を続けています。

ただ、標的を誤り、市民にも被害が出る事態が相次いでいて、AFP通信によりますと、おととし9月には北東部で、武装勢力と間違って攻撃された住民少なくとも20人が死亡したということです。