95歳の職人が干支にちなみ「竜」の繭玉細工づくり 山形 遊佐町

年の瀬が近づく中、山形県遊佐町では来年の干支(えと)の「たつ」にちなみ、95歳の職人が竜をかたどった繭玉細工づくりを行っています。

山形県遊佐町は戦後、養蚕業が盛んで、町内に住む95歳の高城繁子さんはおよそ50年にわたって毎年、干支をかたどった繭玉細工を作っています。

ことしも高城さんは、来年の干支の「たつ」にちなんだ竜をイメージして、緑色に染めた繭玉に角や尾に見立てた繭を付けたり、顔や背の部分に金色や銀色の模様をつけたりして完成させていました。

高城さんは「想像を膨らませて作りました。本物の『たつ』とは違うかもしれませんが、勢いのある、よい顔をした『たつ』になりました」と話していました。

高城さんは来年で96歳を迎え、「年女」だということで、「皆さんに『ことしも頼むよ』と言われるとうれしいし、誇りに思っています。生きがいにしているので続けていきたいです」と話していました。

この繭玉細工は台座付きの置物と交通安全のお守りの2種類で、合わせておよそ300個作られ、町内の道の駅などで12月10日ごろから販売される予定です。