児童虐待の対応職員増員へ 男児死亡事件受け 千葉 我孫子

千葉県我孫子市で3歳の男の子が布団を巻きつけられて死亡したとして母親が起訴された事件をめぐり、我孫子市の星野順一郎市長は5日の記者会見で、事件前に家庭訪問などをしていた市の対応について専門家を交えて行った検証を踏まえ、児童虐待に対応する職員の増員などの対策を強化する考えを示しました。

去年、我孫子市のアパートで20代の母親が当時3歳の息子に布団を巻きつけて死亡させたとして傷害致死の罪で起訴された事件をめぐっては、市が事件が起きる2か月半前に付近の住民からの連絡を受けて家庭訪問などの対応にあたっていました。

我孫子市の星野市長は、5日の記者会見で、当時の市の対応について先月末に専門家を交えた会合を開き検証した内容について説明しました。

それによりますと、市の対応を問題視する指摘はなかったものの、再発防止に向けて対策の強化を求める意見が相次いだということです。

具体的には、
▽児童虐待に中心となって対応するこども相談課の職員を現在の5人から増員することや、
▽市の内部組織、学校、保育園との連携強化などがあげられたとしています。

星野市長は「同じような事件を二度と起こさないために検証を続け、できる対策から進めていきたい」と述べ、対策を強化する考えを示しました。