タンザニア 洪水などで63人死亡 アフリカ東部で大雨被害相次ぐ

アフリカ東部のタンザニアでは、今月初めからの大雨の影響で、北部で洪水や土砂災害が相次いで発生し、これまでに63人が死亡しました。

タンザニアでは、今月初めからの大雨の影響で、北部で洪水や土砂災害が発生するなど被害が拡大しています。

タンザニアのマジャリワ首相は4日、これまでに死亡した人は63人に上ると発表しました。

また、大統領府の報道官によりますと、洪水や土砂災害によって1150世帯の5600人が被害を受けたということです。

北部のマニャラ州で撮影された映像では、流されてきた土砂や泥で道路が埋もれ、トラックが動けなくなっている様子や、洪水の被害を受けた家の中から荷物を運び出す人々の様子が確認できます。

洪水で親戚が亡くなったという男性は「この雨で、私たちは愛する人々や財産など人生において大切な多くのものを失った。逃げる場所などどこにもない。この苦しい現状から助けてほしいと、政府に求めたい」と話していました。

ロイター通信によりますと、海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」の影響などでアフリカ東部では大雨の被害が相次ぎ、ケニアやエチオピアでも洪水などで合わせて数十万人が避難を余儀なくされているということです。