“世界の原発3倍も日本は想定せず技術支援で貢献” 西村経産相

アメリカ政府が、2050年までに世界の原子力発電所の発電容量を3倍に増やすことを目指すとする宣言を発表したことについて、西村経済産業大臣は、「現時点では日本が3倍にすることは想定していない」と述べたうえで、各国への技術支援などを通じて目標の達成に貢献していく考えを示しました。

COP28にあわせて、アメリカ政府は気温の上昇を1.5度に抑えるためとして、2050年までに、2020年と比べ世界の原子力発電所の発電容量を3倍に増やすことを目指すとする宣言を発表し、日本を含む20か国以上が賛同しました。

これについて、西村経済産業大臣は5日の閣議のあとの会見で「世界全体でカーボンニュートラルを目指していくうえで、原子力の活用は極めて重要だ」と述べました。

そのうえで「現時点では、2050年に日本が原発の発電容量を3倍にすることは想定していない。世界全体で増やしていく中で、日本としてもそれぞれの国への技術支援や人材支援などに取り組んでいきたい」と述べ、日本としては、各国への技術面や人材面の支援を通じて、目標の達成に貢献していく考えを示しました。