「道後温泉本館」 新年を迎えるため恒例の大掃除 松山

国の重要文化財に指定されている松山市の観光名所、「道後温泉本館」で、1年の汚れを落とし新たな年を迎えるための恒例の大掃除が行われました。

明治27年に改築された「道後温泉本館」は、老朽化や耐震対策などのため4年前から営業を続けながら大規模な保存修理工事が進められ、来年7月に全館での営業再開を目指しています。

5日は一日、休業にして、ことし1年の汚れを落とす大掃除が行われました。

およそ20人の従業員たちがふだんは手が届きにくい場所を中心に清掃し、脱衣室で脚立を使って電球を拭いたり大きな脱衣箱を動かしてほこりを掃除機で吸い取ったりしていました。

また、2階の「回廊」と呼ばれる窓の外側の廊下では窓枠に付いたほこりを丁寧に拭き取っていました。

松山市によりますと、新型コロナウイルスの法律上の位置づけが5類に移行したことなどから、道後温泉本館の入浴客数はことし1月から11月まででおよそ22万3000人と、去年の同じ時期と比べておよそ1.4倍に増加しています。

松山市道後温泉事務所の三神正裕主査は「来年は改築130年、そして営業再開の節目の年となっています。お客様に気持ちよく利用していただけるよう、きちんと掃除をしてお迎えしたい」と話していました。

道後温泉本館は、年末年始も通常どおり午前6時から午後11時まで営業する予定です。