東京 歌舞伎座で“超歌舞伎”初上演 バーチャルアイドルと共演

最新の映像技術でバーチャルアイドルと歌舞伎俳優が共演する“超歌舞伎”の公演が12月、東京の歌舞伎座で始まりました。伝統ある歌舞伎座での初めての上演が話題になっています。

バーチャルアイドルの初音ミクが登場する超歌舞伎は、2016年にイベント会場でスタートし、毎年、開催されてきましたが、8年目となることし、歴史のある歌舞伎座で初めて上演されることになり3日、初日を迎えました。

上演されたのは、古典の名作をモチーフに、千年前に枯れてしまった千本桜を再び咲かせようと敵に立ち向かう物語です。

今回は、初めて劇場から離れた場所で演じる人の動きがリアルタイムでミクを動かすという技術が取り入れられ、舞台上では中村獅童さんとミクが息のあった演技を見せていました。

また、超歌舞伎では観客がペンライトで応援したり、大向こうと呼ばれる掛け声を自由にかけることができ、ふだんの歌舞伎座には見られない光景が広がっていました。

最後は曲に合わせてライブ会場さながらの盛り上がりを見せ、獅童さんと初音ミクの2人での宙乗りも披露し、伝統の歌舞伎座で新たな一歩を踏み出しました。

初日を終えた中村獅童さんは「歌舞伎の殿堂である歌舞伎座で若い人たちが声を出して盛り上がっていただけて非常にありがたかった。ここに導いてくれたファンの皆様への感謝の気持ちで胸がいっぱいです」と話していました。