“紅海航行の商船3隻がフーシ派攻撃受けた” 米が同盟国と協議

アメリカ・ホワイトハウスの高官は紅海を航行していた商船3隻がイエメンの反政府勢力フーシ派に相次いで攻撃されたとして、安全な航行を確保するため同盟国などの艦船も参加する海上での活動について協議していると明らかにしました。

アメリカ軍は3日、紅海南部の国際水域を航行していた商船3隻が4回にわたってミサイルなどで攻撃を受けたと明らかにし、イスラエルの船舶や関係する船舶を標的にするとしている、イエメンの反政府勢力フーシ派による攻撃だという見方を示しました。

これについてアメリカ・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は4日、記者会見でフーシ派による攻撃だと改めて指摘した上で「これは世界的な懸念材料であり、国際的な平和と安定に対する脅威だ」と非難しました。

その上で紅海で船舶が安全に航行できるようにするため、アメリカに加えて同盟国などの艦船も参加する海上での活動について各国と協議していると明らかにしました。

またサリバン補佐官はフーシ派による商船への攻撃について「引き金に指をかけているのはフーシ派だが、その銃や武器はイランから供給されている。最終的な責任はイランにある」と述べてフーシ派を支援するイランを非難しました。

松野官房長官「関係国と引き続き緊密に協力」

松野官房長官は記者会見で「航行の安全を確保するため、アメリカを含む関係国とさまざまなやり取りをしている。ソマリア沖・アデン湾の海賊対処行動を適切に実施するとともに中東地域のシーレーンの安定的な利用を確保すべく関係国と引き続き緊密に協力していきたい」と述べました。