東京23区 11月の消費者物価指数 去年同月より2.3%上昇

東京23区の先月の消費者物価指数は、速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より2.3%上昇しました。総務省によりますと上昇率はことし1月以降鈍化の傾向となっていて2.3%となったのは去年7月以来です。

総務省によりますと、東京23区の生鮮食品を除いた消費者物価指数は、先月中旬時点の速報値で、2020年の平均を100として去年11月の103.6から106.0となり、2.3%の上昇となりました。

10月の2.7%から0.4ポイント下がり、4か月連続で2%台となりました。

食料品の上昇率が落ち着いてきていることや電気代や都市ガス代の下落幅が拡大したことなどが主な要因です。

総務省によりますと、上昇率はことし1月に4.3%となりましたが、その後、鈍化の傾向となっていて2.3%となったのは去年7月以来です。

また、「生鮮食品を除く食料」は去年の同じ月より6.4%上昇しました。

10月から0.9ポイント下がっています。

具体的には
▽「プリン」は39.1%
▽「調理カレー」は25.8%
▽「鶏卵」は25.3%
▽外食の「フライドチキン」は19.2%
▽「あんパン」は13.6%上がっています。

このほか
▽「宿泊料」は旅行需要の増加などで62.5%上昇し、比較可能な1971年1月以降、最も大きくなりました。

また
▽「レンタカー料金」は18.6%
▽「トイレットペーパー」は16.6%
▽「タクシー代」は14.4%上昇しています。

東京23区の指数は全国に先立って公表されるため先行指標として注目されています。

先月の全国の指数は今月22日に公表されます。