東京大学とNHKが包括連携協定 社会的課題解決や教育研究振興へ

東京大学とNHKは、社会的課題の解決や教育研究の振興に向けて連携や協力を進めることになり、4日、包括連携協定を結びました。

再来年・2025年は日本でラジオ放送が始まって100年となり、その2年後には東京大学も創立150周年の節目を迎えることから、これを機に連携や協力を進めようと包括連携協定が結ばれることになりました。

4日、東京大学で締結式が開かれ、東京大学の藤井輝夫総長とNHKの稲葉延雄会長が協定書に署名しました。

協定では双方の人的・物的な資源やネットワークを有効活用して、社会的課題の解決や防災や減災に関する取り組み、それに教育研究の振興について連携や協力を進めていくとしています。

具体的には、
▽東京大学が保有する歴史的資料やNHKのアーカイブスなどから日本の近現代史を検証することや、
▽気候変動や食糧問題といった地球規模の課題について、東京大学の最新研究とNHKのノウハウを掛け合わせ未来への提言を行っていくことなどを検討するということです。

東京大学の藤井総長は「双方にとって記念すべき節目で、互いの持ち味や長所を生かして今後、活動を共同で進めていけることを大変うれしく思っている」と話していました。

NHKの稲葉会長は「相互に連携・協力することで、人類が直面する地球規模の課題解決や日本社会のさらなる発展に貢献できるものと確信している」と話していました。