円相場 一時1ドル=146円台前半 円高進む ことし9月以来の水準

週明けの4日の東京外国為替市場は、アメリカの利上げが終結したという見方から円高ドル安が進み、円相場は一時、1ドル=146円台前半とことし9月以来の水準まで値上がりしています。

先週末のニューヨーク市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の講演を受けて、利上げは終結したという見方が強まり、日米の金利差の縮小が意識されてドルを売って円を買う動きが広がりました。

この流れを受けて、週明けの4日の東京市場でも円高ドル安が進み、円相場は一時、1ドル=146円台前半とことし9月以来の水準まで値上がりしています。

市場関係者は「先週末のパウエル議長の講演での発言がこれまでと比べて金融引き締めに積極的ではないと受け止められたほか、同じ日にアメリカで発表された先月の製造業の景況感を示す指標が市場予想を下回ったこともドル売り円買いにつながっている」と話しています。