日本の防衛を想定 指揮所演習「ヤマサクラ」に豪軍が初参加

日本の防衛を想定した自衛隊とアメリカ軍、それにオーストラリア軍による初めての指揮所演習の開始式が行われました。

陸上自衛隊とアメリカ陸軍は、日本の防衛を想定した「ヤマサクラ」と呼ばれる大規模な指揮所演習を東西冷戦期の1982年から行っていて、82回目となる今回は初めてオーストラリア軍が参加しました。

陸上自衛隊の朝霞駐屯地では4日開始式が行われ、竹本竜司陸上総隊司令官が「日米豪の絆の深さを内外に発信し、自由で開かれたインド太平洋地域の安定化に貢献できることを確信している」と述べました。

また、アメリカ陸軍のザビエル・ブランソン第1軍団長は「今回の演習で日米の相互運用性を発展させることを期待している。オーストラリア軍の参加に感謝する」と述べました。

今回の演習では、日本が攻撃された場合にアメリカとオーストラリアから日本に部隊を派遣し、自衛隊と共同して防衛する際の手順などを確認するということで、オーストラリア軍はアメリカ軍の指揮下に入るということです。

日本とアメリカ、オーストラリアは、ことし6月に行われた3か国の防衛相会談などで、中国による海洋進出を念頭に共同訓練などを拡大していくことで一致しています。

演習は今月13日まで行われます。