ウクライナ政府高官「必要なのは武器、武器、武器だ」支援訴え

ウクライナ軍が反転攻勢を開始して半年となります。
こう着状態に陥っていると指摘される中、ウクライナ政府の高官がNHKの取材に応じ、欧米など各国に対し、改めて迅速な武器の支援を求めました。

ウクライナ軍は、ことし6月、東部や南部に大規模な部隊を展開し、反転攻勢を始めましたが、一方のロシア軍は、防御陣地を固めて応戦し、ことし秋以降は一部の地域で攻勢を強めています。ウクライナ政府や現地のメディアによりますと、3日には、南部ヘルソン州でロシア軍が住宅地に攻撃を行い、複数のけが人が出ているということです。

こうした中、ウクライナ政府で安全保障政策を担当する国家安全保障・国防会議のダニロフ書記が首都キーウでNHKの単独インタビューに応じました。

ダニロフ書記は、こう着状態にあると指摘される反転攻勢の現状について、「両軍とも主導権を握るのが難しく、攻防が行われているが、いずれウクライナ軍が優位に立つ」と述べ、戦況の好転に自信を示しました。

その上で、「われわれに必要なものは、武器、武器、武器だ。武器の支援が遅れれば遅れるほど、われわれの勝利も遅れる」と述べ、欧米など各国に対して、改めて武器の迅速な支援を訴えました。