カンボジアとの外交樹立70年 両国の伝統文化紹介で交流

日本との外交関係の樹立からことしで70周年を迎えたカンボジアで、両国の伝統文化を紹介するイベントが3日夜、アンコール遺跡群の寺院の前で開かれました。

このイベントは、両国の交流をさらに深めようと現地の日本人会の有志がカンボジア政府などの協力を得て世界遺産の「アンコールワット」がある北部のシェムリアップで開きました。

3日夜は、日本が修復を支援してきたアンコール遺跡群の「バイヨン寺院」の前に舞台が設けられ、日本の伝統芸能である能や雅楽などが披露されました。

カンボジア側は、きらびやかな衣装を身につけた女性たちが優美に舞う伝統舞踊などを披露し、会場から大きな拍手が送られていました。

カンボジアに駐在する植野篤志大使は「日本はバイヨン寺院を含むアンコール遺跡群の保存と修復に長年携わってきた。また、カンボジアの和平プロセスにも日本が積極的に関与してきた。今後も日本とカンボジアがお互いパートナーとして地域や国際社会の課題に協力して取り組んでいきたい」と話していました。