福岡国際マラソン 細谷恭平が4位もオリンピック代表入りならず

男子マラソンのパリオリンピック代表の最後の1人を決める対象レースの1つ、福岡国際マラソンが行われ、28歳の細谷恭平選手が2時間7分23秒のタイムで日本選手トップの4位に入りましたが、代表入りの条件となる記録には1分30秒余り及びませんでした。

パリオリンピックの男子マラソンの代表はことし10月のマラソングランドチャンピオンシップで2位までに入った選手がすでに内定していて、最後の3人目となるには「ファイナルチャレンジ」の対象となる3つの大会で、日本陸上競技連盟が設定した「2時間5分50秒」の記録を突破する必要があります。

その対象の1つとなる福岡国際マラソンは3日、福岡市内で行われ、日本歴代8位のタイムを持つ細谷選手は序盤から先頭集団で設定記録に近いペースでレースを進めました。

しかし、30キロを過ぎて徐々にペースが落ち、日本選手トップの4位でフィニッシュしたもののタイムは2時間7分23秒で設定記録に1分30秒余り及びませんでした。

レースのあと細谷選手は「力を出し切れたが、目標に届かず悔しい気持ちのほうが強い。30キロを過ぎて前には出たが最後まで押し切るだけの状態ができていなかった」と話していました。

優勝は、日本の実業団に所属するケニアのマイケル・ギザエ選手で、タイムは2時間7分8秒でした。

運営車両と接触した選手が骨折する事故

ことしの福岡国際マラソンでは、大会運営に関わる車両が選手に接触する事故がありました。

大会事務局によりますと、3日午後2時前、福岡市東区のコースの折り返し地点付近で、大会運営に関わる車両が選手に接触したということです。

転倒した選手はその後、立ち上がってレースを続けて最後まで走りきり、フィニッシュしたあと病院に運ばれて右ひじを骨折していたことがわかったということです。

大会事務局によりますと、折り返し地点を選手たちが回ったあと、後ろから追いかける運営の車両が選手に接触したとみられるということです。