フィリピン南部の大学の体育館で爆発 4人死亡 テロの可能性も

フィリピン南部のミンダナオ島で3日朝、キリスト教のミサが行われていた大学の体育館で爆発が起き、これまでに4人が死亡しました。軍や警察は、イスラム系武装勢力によるテロの可能性もあるとみて調べています。

3日午前7時すぎ、フィリピン南部のミンダナオ島の都市マラウィにある大学の体育館で、突然爆発が起きました。

現場を撮影した写真では、床が黒く焼け焦げ、プラスチック製とみられるイスが散乱している様子が確認できます。

軍や警察によりますと当時、体育館ではキリスト教のミサが行われていて、この爆発でこれまでに4人が死亡したほか、多数がけがをして病院に搬送されたということです。

マラウィはイスラム教徒が人口の多数を占める町で、これまでに犯行声明などは出されていませんが、軍や警察はイスラム系武装勢力によるテロの可能性もあるとみて捜査しています。

マルコス大統領は爆発の背後に外国のテロ組織の存在があると指摘し「罪のない人々に暴力を振るう過激派は、常に社会の敵だ」と非難しました。

ミンダナオ島では、2014年に最大の武装組織の「モロ・イスラム解放戦線」が政府との最終和平に合意し、再来年の自治政府の設立を目指していますが、一部の武装勢力は反発したびたびテロ事件などが起きています。