岸田首相 ヨルダン国王と会談 約1億ドルの財政支援へ

岸田総理大臣は、訪問先のUAE=アラブ首長国連邦で、ヨルダンのアブドラ国王と会談し、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突で影響を受けているヨルダンに、およそ1億ドルの財政支援を行う方向で準備を進めていくと伝えました。

会談はUAEのドバイにあるホテルで日本時間の2日午後5時半ごろから始まり、昼食をとりながらおよそ1時間行われました。

この中で岸田総理大臣は、イスラエルがガザ地区での戦闘を再開したことは残念で、戦闘休止の合意への復帰や事態の沈静化が重要だと述べました。

これに対しアブドラ国王は「問題意識を共有する」とした上で、ヨルダンが行っている外交交渉の状況などを説明しました。

また岸田総理大臣は、ヨルダンはイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突の影響などで経済・財政が厳しい状況にあるとして、来年およそ1億ドルの財政支援を行う方向で準備を進めていくと伝えました。

そして両首脳は、経済や安全保障など広い分野で協力関係を発展させていくほか、ガザ地区の人道状況の改善や事態の早期沈静化に向けて、引き続き連携して取り組んでいくことを確認しました。