西村経産相 “タイプAの海外パビリオン 年内に建設めどを”

西村経済産業大臣は大阪・関西万博の会場予定地を視察し、準備の遅れが懸念されている参加国が自前で建設する海外パビリオンについて、年内に建設のめどをつけられるよう調整を急ぐ考えを示しました。

再来年に開催される大阪・関西万博をめぐっては、会場建設費は最大で当初の1.8倍余りの2350億円に上振れする見通しとなったほか、参加国が自前で建設する「タイプA」と呼ばれる海外パビリオンについてはまだ着工した国はなく、準備の遅れが懸念されています。

こうした中、西村経済産業大臣は2日に大阪市の会場予定地を視察しました。

現場では万博のシンボルとされるリング状の木造建築物「大屋根」について、実施主体の博覧会協会の担当者から全体の35%程度の工事を終えていると説明を受けました。

また、海外パビリオンのうち、博覧会協会が準備した建物を使う「タイプB」などの工事の進捗(しんちょく)状況も確認しました。

視察のあと西村大臣は記者団に対し、「全体としては着実に建設が進んでいると報告を受けた。タイプAでまだ建設会社が決まっていない国には、マンツーマンで対応を進め、年内には一定のめどがつくようしっかりサポートをしていきたい」と述べ、年内に建設のめどをつけられるよう調整を急ぐ考えを示しました。