日本とドイツ ACSA締結で実質合意 安全保障分野の協力強化

日本とドイツの両政府は、安全保障分野での協力を強化しようと、自衛隊とドイツ軍との間で食料や燃料などを相互に提供できるようにする、ACSA=「物品役務相互提供協定」を締結することで実質合意しました。

この協定は、自衛隊とドイツ軍が訓練や大規模災害時などに食料や燃料、弾薬といった物品や輸送などの役務を互いに提供しあうことができるようにするものです。

ことし9月に協定の締結に向けた交渉を開始して、両政府の間で検討が進められてきました。

UAE=アラブ首長国連邦を訪れている岸田総理大臣とドイツのショルツ首相が現地で会談して協定を締結することで実質合意する予定でしたが、ドイツ側の都合で会談が行われなかったため、書面での公表となりました。

両政府は今後、正式な締結に向けて準備を進めることにしています。

同様の協定を日本はこれまで、アメリカやオーストラリア、インドなど6か国と締結しています。