「低山」遭難に気をつけながら楽しむ催し 救助訓練も 神奈川

比較的低い山「低山」を、遭難に気をつけながら楽しんでもらおうという催しが神奈川県の山で開かれ、ヘリコプターを使った山岳救助訓練も公開されました。

この催しは山北町にある標高およそ720メートルの大野山の山頂で開かれ、およそ1000人が訪れました。

このうち、15人の警察官が実施した訓練は登山者1人が滑落して足を負傷したという想定で行われ、最初に遭難者役の男性を担いでロープを使って斜面から山頂に運びました。

そのあと、ヘリコプターから降りてきた警察官が遭難者に見立てた荷物にワイヤーをつけたうえで、一緒につり上げて救助していました。

また、会場では地図を読む講習会やテントの体験講座なども開かれ、訪れた人たちは注意点や楽しみ方を学んでいました。

都内から訪れた女性は「訓練を見て大変さが分かりました。気をつけて山に登らないといけないと思いました」と話していました。

催しを主催した山岳ガイドの武川俊二さんは「冬の低い山は、誰でも気軽に登ることができる魅力がありますが、危険を伴うところもあるので、事故を起こさないように注意してほしい」と呼びかけていました。