岸田首相とエジプト大統領会談 約2億ドル財政支援検討を伝達

中東を訪れている岸田総理大臣はエジプトのシシ大統領と会談し、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突で影響を受けているエジプトに最大でおよそ2億3000万ドルの財政支援を検討する考えを伝えました。

会談はUAE=アラブ首長国連邦のホテルで日本時間の2日午前0時すぎから始まり、夕食をとりながら、およそ1時間半行われました。

この中で岸田総理大臣は、ガザ地区と境界を接するエジプトが、外交努力を続け、人道支援物資の搬入など、重要な役割を果たしていると敬意を表しました。

その上で、戦闘休止や事態の沈静化が重要で、すべての当事者が国際法を順守し、民間人の被害を防ぐため、あらゆる措置を講じる必要があると述べました。

これに対しシシ大統領は、ガザ地区の人道状況の改善に向けた日本の支援に感謝を伝えた上で、恒久的な停戦につなげる努力の重要性を強調し、国際社会がパレスチナ問題の公正で包括的な解決に向けて、真剣に行動することが必要だと述べました。

岸田総理大臣は、エジプトは、ロシアのウクライナ侵攻による食料や燃料価格の高騰に加え、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突の影響で、厳しい経済・財政状況にあるとして、最大でおよそ2億3000万ドルの財政支援を検討する考えを伝えました。