津軽鉄道 冬の訪れを告げる「ストーブ列車」の運行が始まる

青森県の五所川原市と中泊町を結ぶ津軽鉄道で、冬の訪れを告げる「ストーブ列車」の運行が始まりました。

津軽鉄道では、開業した昭和5年から、石炭を燃料とする「だるまストーブ」を車内に設置した「ストーブ列車」を毎年この時期から運行しています。

初日の1日は、津軽五所川原駅で記念の式典が開かれ、地元の人たちが津軽三味線の演奏を披露しました。

続いて駅のホームに場所を移し、津軽鉄道の澤田長二郎 社長が「来年3月31日まで、安全安心に努めながら、お客様をストーブ列車でお運びしたい」とあいさつしました。

このあと、地元の園児たちが「出発進行!」と声を上げると4両編成の1番列車がゆっくりと出発していきました。

およそ50人の乗客たちは、ストーブで暖を取りながら、雪の降り積もる津軽地方の田園風景を眺めたり、ストーブの上で焼かれたスルメを味わったりして冬ならではの列車の旅を楽しんでいました。

秋田県から家族と訪れた30代の男性は「きょうがストーブ列車の運行の日と知って、是非、乗りたいと思って来ました。ストーブの温かみをじかに感じながら、焼いたスルメの一番いいところを味わうことができ、本当にいい時期に乗れたなと思います」と話していました。

このストーブ列車は、令和6年3月31日まで毎日運行されます。