岸田首相 カタール首長と会談“ガザ戦闘再開は残念 沈静化を”

国際会議に出席するため中東のUAEを訪れている岸田総理大臣は、カタールのタミム首長と会談し、ガザ地区での戦闘が再開したことは残念だと伝えたうえで、引き続き、事態の早期沈静化などに向けて連携していくことを確認しました。

会談は、イスラエルがガザ地区での軍事作戦を再開したあとの、日本時間の1日午後4時すぎからおよそ15分間行われました。

この中で岸田総理大臣は、ガザ地区での戦闘休止や人質解放をめぐるカタールの仲介努力を高く評価していると伝えたのに対し、タミム首長からは、最新の外交交渉の状況などについて説明があったということです。

そして岸田総理大臣は、ガザ地区で戦闘が再開されたことは残念だと伝え、両首脳は、事態の早期沈静化や人道状況の改善などに向けて、引き続き連携していくことを確認しました。

また岸田総理大臣は、人道状況の改善のために、日本としてすでに行っている国際機関を通じた総額1000万ドル規模の緊急支援に加え、当面の措置としてパレスチナに、およそ6500万ドルの追加的な支援などを行う考えを伝えました。

また岸田総理大臣は、トルコのエルドアン大統領とも会談し、ガザ地区の情勢をめぐり、すべての当事者が国際人道法を含む国際法を順守し、民間人の被害を防ぐためにあらゆる措置を講じる必要性を伝え、両首脳は、今後の対応で連携していくことで一致しました。