プロ野球 自由契約の選手公示 楽天 安樂智大や巨人 中田翔など

プロ野球の球団から自由契約となった選手が1日公示され、ハラスメント行為があったと発表された楽天の安樂智大投手や、他球団への移籍を目指し3年契約の途中で契約を破棄した巨人の中田翔選手などが自由契約となりました。

1日はプロ野球の12球団が来シーズン、契約を結ぶ見込みの保留選手名簿と、そこから外れて自由契約になった選手、148人が公示されました。

自由契約になった選手のうち、27歳の安樂投手は、ロッカールームでチームメートの下着を脱がすなど、楽天の複数の選手にハラスメント行為をしたとして、楽天から自由契約になりました。

また、打点王のタイトルを3回獲得しているプロ16年目、34歳の中田選手は昨シーズンのオフに3年契約を結んでいましたが、他球団への移籍を目指し、1年ごとに契約を見直すことや破棄することができる「オプトアウト」という権利を行使して巨人を退団したため自由契約となっています。

このほか、外国人選手では、大リーグで3年前にナショナルリーグのサイ・ヤング賞を受賞し、今シーズンからDeNAに加入して10勝を挙げたバウアー投手は、大リーグへの移籍を目指して自由契約となりましたが、球団は引き続き交渉を継続するとしています。

今シーズン、パ・リーグでホームラン王のタイトルを獲得したロッテのポランコ選手も自由契約となりましたが、球団は残留交渉を続けているということです。

安樂投手ハラスメント行為 選手会「12球団で調査も」

日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長は、NPB=日本野球機構と事務折衝を終えたあと取材に応じ、安樂智大投手のハラスメント行為について「きょうも話が出たが楽天だけの問題ではなく12球団でも調査して対応しないといけない」と話しました。

また、「球団や選手会といった関係者には話しにくいこともあるかもしれないので第三者機関の相談窓口があってもいいのではないかという話もした。NPBに設けてもいいが複数あってもいいと思う」と今後の対策についての考えも示しました。

楽天 田中将大「意識が甘かったと反省」

楽天の安樂智大投手によるチームメートへのハラスメント行為を球団が認めたことについて田中将大投手が、自身のSNSでコメントを出しました。

田中投手は1日、旧ツイッターのXの中で「このたびは皆様にご心配をおかけし、申し訳ございません。ハラスメントは許されないことです。球団のみならず、自分もチームの年長者としてもっと後輩たちの様子に気を配り気軽に相談され、問題があれば率先して注意すべきであった、意識が甘かったと反省しています」としています。

そのうえで「今回の問題については各選手と球団がしっかり話をしていると聞いていますが、自分としてはもう一度チーム一丸となってペナントレースを戦っていくことのできるよう、また、ファンの皆さんに安心して応援していただくことのできるよう、できるかぎりの力を尽くしていく覚悟です」とコメントしています。