連合 来年の春闘 定期昇給分含む5%以上の賃上げ要求 正式決定

労働団体の連合は12月1日に中央委員会を開き、来年の春闘について、定期昇給分を含めて5%以上の賃上げを要求する方針を正式に決定しました。

連合は1日、千葉県浦安市で中央委員会を開き、全国の労働組合の代表などが参加しました。

この中で芳野会長は「経済の成長と共に賃金は上がり続けるということを根付かせ、次のステージへと転換する社会経済を作っていかなければならない。そのための戦いを進めるため、連合700万人の力を合わせたい」と呼びかけました。

そして、来年の春闘に向けて意見を交わし、ベースアップ相当分として3%以上、定期昇給分を合わせて5%以上と、およそ30年ぶりの水準となったことしを上回る賃上げを求める方針を正式に決めました。

連合に加盟する労働組合はこの方針をもとに、2024年2月中に経営側に要求書を提出することになっていて、その後、労使の交渉が本格化する見通しです。

芳野会長は中央委員会のあと、「来年の春闘はことしを上回る成果を出していこうという心合わせができたと思います。労務費を含めた価格転嫁をどのくらいできるのかが非常に重要なので、交渉の中で自社の価格転嫁がどうなってるのかを確認しながら、賃上げに結び付けていきたい」と述べました。