刑務所など犯罪被害者や遺族の心情を加害者に伝える制度始まる

刑務所や少年院が犯罪被害者や遺族の心情を聴き取って加害者に伝える新たな制度が1日から始まりました。小泉法務大臣は被害者に寄り添った運用に努める考えを示しました。

新たな制度は全国の刑務所や少年院に「被害者担当官」を置いて、犯罪の被害者や遺族から心情を聴き取り、加害者に伝えるものです。

被害者や遺族には犯罪被害からの回復を図り、加害者には反省を促して更生や再犯防止につなげるねらいがあります。

制度が1日から始まったことについて、小泉法務大臣は記者会見で、「被害者や遺族、それに受刑者の双方に大きな影響が及ぶ重要な取り組みだ。双方に意義のある制度になるよう一歩一歩着実に進めていきたいし、被害者に寄り添った運用に努めていきたい」と述べました。