エルサレムでの銃撃3人死亡事件 ハマス「作戦だった」

中東のエルサレムで11月30日、武装した2人の人物がバス停にいた市民を銃撃して3人が死亡した事件で、イスラム組織ハマスは軍事部門のメンバーによる「作戦だった」と主張しました。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスを徹底的に排除する」と非難し、ガザ地区での戦闘休止をめぐる交渉への影響が懸念されます。

中東のエルサレムで30日朝、武装した2人の人物がバス停にいた複数の市民を銃撃し、イスラエルの警察によりますと、これまでに市民3人が死亡し、10人以上がけがをしたということです。

警察は「2人のテロリストが車でバス停に現れ、市民に発砲した」としていて、2人は近くにいた兵士や市民によって銃で撃たれ、死亡したということです。

ハマスはSNSへの投稿で、銃撃を行った2人は軍事部門のカッサム旅団のメンバーだったとしたうえで、「この作戦はガザ地区での虐殺など前例のない犯罪に対する当然の反応だ」と主張しています。

これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれはハマスを根絶すると誓った。すべての人質を解放し、ハマスを徹底的に排除し、そして二度とガザ地区からの脅威にさらされることがなくなるまで戦争をやめない」と述べて、事件を非難するとともに、ガザ地区での軍事作戦の必要性を強調しました。

今回の事件で双方の敵対心がさらに強まることで、ガザ地区での戦闘の休止をめぐる交渉への影響が懸念されます。