三越伊勢丹HD 中国に30年前初出店デパートなど2店舗閉店へ

大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスは中国に30年前に初めて出店したデパートを来年4月をめどに閉店するなど、中国国内の2店舗を閉店することになりました。

閉店を決めたのは三越伊勢丹ホールディングスが中国 天津市で展開している2店舗で、このうち、「天津伊勢丹」は会社が30年前、中国に初めて出店したデパートです。

この店ではコロナ禍で客数が落ち込むなどして、昨年度の決算では最終的な損益が日本円で2億9000万円余りの赤字となり、今年度も最終赤字が見込まれているということで、閉店の時期は来年4月をめどとしています。

閉店の理由について会社では「店の賃貸契約の期間が満了することを受けて、今後の収益性や外部環境などを総合的に考慮した結果、閉店を決めた」としています。

今回の閉店により、中国国内の店舗網は今の4店舗から2店舗に減りますが、今後の海外展開について会社では、東南アジアを中心にマンションやオフィスと商業施設を組み合わせた複合型の施設の開発を進めたいとしています。