馳知事 五輪招致 贈答品発言 IOC「事実でも倫理規定抵触せず」

石川県の馳知事が東京オリンピックの招致活動で、いわゆる官房機密費を使って贈答品を渡したと発言したことについて、IOC=国際オリンピック委員会のマーク・アダムス広報責任者は、渡したのが事実だとしても、IOCの倫理規定には抵触しないとする見解を示しました。

石川県の馳知事はおととし開催された東京オリンピックの招致活動をめぐり、先月、いわゆる官房機密費を使ってIOCの委員に贈答品を渡したなどと発言したと一部で報じられ、その後、全面的に撤回しましたが、国会でも議論される事態となっています。

この問題についてIOCのマーク・アダムス広報責任者は30日、パリで開いた会見で、贈答品として贈られたとされるアルバムについて記者から問われたのに対し、「いかなる場合であってもアルバムは感謝のしるしだ。たとえ発言が本当だとしても、それはIOCのポリシーに沿ったものだ」と述べ、IOCの倫理規定には抵触しないとする見解を示しました。

規定では「オリンピック関係者への贈り物などを禁止する」と定める一方、「ごくわずかな価値の贈り物」は認めるとしています。