「白ナンバー」事業者もアルコール検知器検査きょうから義務に

千葉県八街市で児童5人が死傷した飲酒運転の事故を受けた安全対策として、12月1日から自家用の「白ナンバー」の車を一定数以上使う事業者に対し、アルコール検知器による検査が義務づけられます。

おととし、千葉県八街市で飲酒運転のトラックが小学生の列に突っ込み、児童5人が死傷した事故では、事故を起こしたトラックは自家用の「白ナンバー」でした。

荷物などを有料で運ぶ「緑ナンバー」は運転手の業務の前後にアルコール検知器による検査が義務づけられていますが、主に自社製品の運搬や人の移動などに使われる自家用の「白ナンバー」の場合、運転手の飲酒検査や体調管理の具体的な方法は事業者任せとなっていました。

警察庁は「白ナンバー」についても、事業者が一定の台数を使っていれば「緑ナンバー」と同様に安全対策を強化することになり、1日から「白ナンバー」の車を5台以上使う事業者などを対象に、アルコール検知器を使った検査が義務づけられます。

検査は運転手の業務の前後に行うとされていますが、運転の直前や運転のたびに行う必要はなく、出勤時や退勤時でも認められます。

警察庁によりますと、新たな制度では全国39万か所余りの事業所とおよそ869万人のドライバーが対象になるということです。