12月に適用 住宅ローン固定金利 大手銀行各行で対応分かれる

大手銀行各行は12月に適用する住宅ローンの固定金利を発表しました。長期金利の上昇を背景に、三菱UFJ銀行が6か月連続で金利を引き上げる一方、ほかの大手4行は足もとの金利上昇の一服感を反映する形で引き下げることになりました。

住宅ローンの固定金利は長期金利の水準などを参考に、それぞれの銀行が決めていて、大手銀行は30日、12月に適用する金利を発表しました。

このうち、10年固定で最も優遇する場合の金利について、三菱UFJ銀行は0.08ポイント引き上げて年1.12%にします。引き上げは6か月連続です。

日銀がことし7月に金融政策の運用を柔軟化して、長期金利の上限を引き上げたことをきっかけに、長期金利が上昇したことが背景にあります。

一方、今月に入って長期金利が低下傾向にあることを受けて、
▽三井住友銀行は0.10ポイント引き下げて年1.19%、
▽みずほ銀行は0.15ポイント引き下げて年1.40%、
▽三井住友信託銀行は0.14ポイント引き下げて年1.40%、
▽りそな銀行は0.16ポイント引き下げて年1.64%とします。

引き下げは三井住友信託銀行が2か月ぶりで、そのほかの3行は5か月ぶりです。

短期金利を指標にする変動型の住宅ローンについては、各行とも金利を据え置きました。